Rise and Fall
Civilizations at War

公式
英語版デモ(4gamer)

推奨動作環境(4gamerからコピペ)

CPU:Pentium 4/1.50GHz以上
メインメモリ:512MB以上
グラフィックスチップ:GeForce 3またはRadeon 8500以上
グラフィックスメモリ:128MB以上

開発元・Stainless Steel Studios/MIDWAY
発売元・MIDWAY

 

今回紹介するRise and Fallは非常にユニークな、古代史を扱ったRTS(リアルタイムストラテジー)/アクションゲームである。

ストラテジー画面は普通の戦略ゲームだが、ゲームに登場するユリウス・カエサルやクレオパトラといった史実の英雄キャラクターを操って実際に戦場で敵を撃破し、勝利に貢献することも出来るという面白いシステムを導入している。

もともとヨーロッパの古代史を扱ったアクションゲーム自体非常に少ない(中世を取り扱ったものは割と存在する。またヨーロッパに限らなければ古代史でも三国志演義を取り扱った光栄の「三国無双」などがあるが)だけに自分自身非常に気になるタイトルである。

実は今回はいつもほど遊びつくしてからレビューしている訳ではなく、下調べも甘いがご勘弁願いたい。

 

 

時代背景はユリウス・カエサルやクレオパトラが活躍したBC.1C前後〜AD.1C前後となっている。
第一回三頭政治、第二回三頭政治と続きローマは共和制から帝政へと変わっていくが、この時代地中海世界ではガリア、マケドニア、ギリシャやカルタゴといった様々な勢力が存在しており、カエサルのガリア遠征、その養子オクタヴィアヌスのエジプト遠征(クレオパトラ/ポンペイウスとの戦い)などに見られるように戦も多く、古代史の中でゲームにするとしたらぴったりな所であろう。

この時代を取り上げたアクションゲームがほとんど無いことはすでに書いたが、RTSはCreative Assembly から発売された傑作「Rome Total War」(日本では光栄が代理店で日本語版を担当。邦題 ローマ トータル ウォー)がある。時代背景的にもほぼ同じであり、プレイ前の気持ちとしてはRome TWより出来が悪ければ買う意味無しという風に考えているし、考えてしまう。

 

開発は名作RTS「Empire Earth」シリーズを手掛けたStainless Steel Studiosだが、同社は倒産したらしく、MIDWAYが開発を継続している。発売もMIDWAYからされる予定。その「いざこざ」の分当初の発売予定よりタイムラグがあるが、やむを得ないといったところだろう。

日本語版での発売予定は今のところ無いが、Empire Earthの日本語版をカプコンが引き受けた例を考えると、カプコンか何処かからか日本語版が出る可能性はある。

海外での予価は49.99j。発売予定は2006年6月5日となっている。


 

◎動作環境とグラフィック

一見して高いように思われるが、これでも不足かと思われる。飽くまで個人的意見だが自分のスペックだと解像度1280×960、グラフィックを全体的にHighと一部Very Highにしたら相当重かった。解像度を1152×864に落としグラフィックもMedium/一部Highにしてプレイしたら割とマシになったが、ヒーローを使ったアクションモードに切り替えると重い箇所が散見された。

グラフィックはオリジナルのものを使っているが兵士の顔が微妙に違ったりするのが好印象。

アクション部分のグラフィックエンジンもシミュレーション画面と同じなので、グラフィックの向上などはない。アクションモードでこのクオリティだと少々クオリティヒクスとか思うんだけどなあ・・・ビデオカードはDirectX9.0c対応が必須となっている。

 

 


◎ゲーム全般と特徴

・シミュレーション部分は他に評価しようがないほどオーソドックスなタイプ。木材や鉄などの資源を市民に取ってこさせて市民に建物を作らせ、兵士を生産したりというお決まりパターン。

・ゲームモードは歴史を追っていくモード(今回はPlay Demoでこのモードになる)と相手陣営を打ち負かすモード(オーソドックスなRTSのプレイモード)がある。前者はローマの侵攻からエジプトを守るクレオパトラの戦いが収録されており、後者はエジプト陣営限定、AI勢力1つ、難易度ノーマルのみといった制限つきだが、ゲーム内におけるプレイヤーの行動には制限がない。

・前者では最初から、後者では英雄キャラクターを「生産」することによって英雄キャラクターが使用可能になる。

・英雄キャラクターはデフォルトのQキーでいつでも操作可能。同様にいつでもRTS画面に戻せる。英雄キャラクターにはスタミナゲージがあり、スタミナゲージが切れるとアクションモードに切り替えることはできない。スタミナゲージが切れてもRTS画面から1つのユニットとして命令することはできる。

なお、英雄のスタミナゲージは攻撃するだけでも減少するし、敵の攻撃に被弾しても減少する。ライフ=スタミナとなっており、英雄でプレイ中に英雄が死ぬことはない

・英雄キャラクターには「Lv」があり、レベルによってスタミナ値などが決まる。

 

 

シミュレーション部分の出来はンマァ〜よくあるパターンって感じで特に真新しさはない。戦略、戦闘部分もAge of Empire、Empire Earthシリーズに非常に近い。戦闘部分はRome TWを意識しているのか多少リアル志向だが騎兵隊が突撃しても敵をなぎ倒したりといった要素はない。(おそらく、見る限りでは後方から攻撃してもダメージ量は同じであり、Rome TWであったような側、後面から騎兵隊を突撃させるといった手段は予測したほどの効果は出ない)

英雄システムは面白いが、コマンドが通常攻撃、強攻撃、移動攻撃と武器切り替え攻撃(弓矢など)といった4種類とガードしかなく、三国無双のようなアクションはない。もう少しぐらい攻撃モーションが欲しいところ。

なお、英雄は恐ろしく強く、実際100人や200人ぐらいなら簡単に殺せる(スタミナゲージがある場合に限るが)

そうなると英雄任せにして戦略をおろそかにすることも出来てしまうので、ストーリーモード以外のモードでは、英雄を生産してもすぐには英雄を操作できないようになっている。このシステムは良いと思う。それから、英雄はそれほど長い間プレイできない。開発側でもバランス調整には力を入れているようである。

英雄モード時にも英雄として命令することが可能で、「私に続け」とか「全軍突撃」といった命令を出せる。
味方の兵士が何百人と突撃するなか自分も突撃していくと結構興奮したり・・・w

 

ストーリーモードではローマ軍を撃退したあと、クレオパトラが単独行動で敵の軍船をパクってくるという任務が途中で追加されるが、スタミナが切れないようマップ上に壷のようなアイテムがあり、破壊するとスタミナ切れしそうになった段階でスタミナを全快してくれる。

デモ自体の難易度はそれほど高くないが、チュートリアル(ルールの説明)が不親切でもう少しわかりやすくして欲しいところ。
RTSやストラテジーゲームをやったことの無い人にはデモをプレイしても、どのように操作すればいいのかわからないと思う・・・

 

 

デモの中ではローマとエジプトしか登場しないが、ムービーなどを見る限り象なども登場しており、ギリシャやカルタゴ、マケドニアなどの勢力が参戦してくることはほぼ確実であろう。

意外と戦略画面時の部隊が取れる選択肢は多く、「ラムアタック」(こちらの軍船の衝角=ラム を敵の軍船にぶち当てて敵船を転覆させたり、破壊したりする武器)などもできる。一部の軍船はそれそのものがユニット生産力を持っているようで、こういったユニットに上陸させられると不利な戦いを強いられるだろう。

それから、操作性は他のRTSと比べてよくないように思う。コンフィグ設定などは非常に使いにくく、「俺たちの神コンフィグ設定を変えるとは何事だ」といわんばかりの意地悪っぷりに見えるw

 

おそらく無いとは思うが、自分がプレイした段階で確認できなかったことで気になることがあるので書いておきたい。

このゲーム、方向の設定は出来るのだが陣形の設定はできない(?)ようである。歩兵を1列目、弓兵を2列目にするのはセオリーだが横隊体形で前進したり出来ないのは、必然的に乱戦となって歩兵の攻撃にもろい弓兵を前面に出してしまう形になってしまうので本当に出来ないということであればマイナスポイントであろう。

 


 

◎AI

残念ながら、思ったより頭は悪い。敵のAIは別なのだが、味方のAIは敵への攻撃命令を出した際、敵が移動していると一旦敵がいた地点まで移動し、それから再度追尾する事が多い。

前面で衝突する戦ならいいが、追撃戦などでは不快に思われるだろう・・・

 

◎サウンド

設定ではEAXを有効にするとか、音声ソースの選択が無かったのでオプションが少ない分、悪いということになるが決して3Dの定位感が悪いというわけではない。BGM、効果音の出来も水準以上で不満はない。

 


◎全体評価

RTSとしては標準程度の出来であるし、セールスポイントであるアクションモードもそれほどプレイヤーが動くわけでもなく見るべきものがないように思える。

・・・のだが、なんか知らないけど面白い。味方も敵も割りと真面目に戦ってるし大規模合戦に参加して、自分が戦ってる感は結構あるのよ。

攻城戦とかもかなり面白い。敵が投石器を打ち出してきて味方をなぎ倒している中突撃したりとか。三国無双との違いは一回に出てくる味方、敵の数が桁違いに多いことと敵も味方も真面目に戦うことw

英雄操作時に味方が戦わなかったら英雄モードにする意味ないし、敵が戦わなかったら難易度の低いゲームになってしまうので・・・

デモ版のステージが悪かったかも知れないが、他のステージの出来次第では面白いゲームになるんじゃないかと思う。製品版でどんな勢力が追加され、どんな仕様になって、どれだけ遊べるゲームになるのかはわからないけど、おそらく買うと思う。

49.99jという強気の価格設定も気になるが、色々な意味で今後の展開が楽しみなゲームである。

 

購入確率・・・80%(・∀・)