![]() |
The Elder Scrolls IV 発売日 2006/03.20(英語版) 推奨動作環境 CPU
3GHz以上 開発元・Betheda
Softworks |
最初にはっきり言ってしまうと自分はRPGと言うジャンルがあんまり好きではない。ガキの頃はそれなりにやったのだが、その経験や他人のプレイを見てきて、なんとなく「だらだらした」印象を覚えるし、社会的には「引きこもりの土壌」(MMORPGの話だが)自分がプレイしたStarWars Garaxiesというスターウォーズを題材にしたMMORPGにしても、ちょっとした待ち時間で30分とかは当たり前だったので、
「(゚Д゚)ハァ?この時間BF2やってたら2マッチぐらい出来たよ」とか思ってしまう自分にとってはどうしてもスポーツ性のあるアクションゲームに走ってしまう。
そんな中、某レビューサイトで見掛けたこのゲームのレビューは、自分の魂を呼び覚ますのに充分過ぎる内容だったw
何でも出来る自由度の高さ、グラフィックのよさ、アクション性、それでいてRPGゲームというこのゲームを見た時、まさしく「これだ!」というひらめきみたいなのを覚えた。店頭でGTA3やMafiaを初めて見た時のような。
このいわば「直感」で買ったゲームの中に今まで外れが無かったので購入してみたが、案の定すばらしい作品だった。
つまらない前置きを長々とスマソ
今回はこの「Oblivion」をレビューしていきたい。

日本でFF12がブレイクしている頃、欧米では別のRPGゲームがブレイクしている。それがこの「Oblivion」である。
このゲームはThe Eldor Scrollsと呼ばれるシリーズの4作目であり、既に過去に作品がリリースされている。4作目たるOblivionが発売される以前のThe Eldor Scrolls シリーズの知名度については分からないが、この作品がシリーズの知名度を上げたのはほぼ間違いない。
既に欧米では170万部を売り上げており、まだまだ売れて続けているので近く200万部を突破するのではないかと思われる。
170万部といえばたいした数ではないように思われるかも知れないが、この作品がPCとXbox360のみのプラットフォームでしか出ていない事を考えれば、驚異的な売り上げであることが分かる。
かつ、同時に発売された限定版は通常版の売り上げも13%を占めており、これもまず他のゲームと比較すればかなり高い比率である。
製作はアメリカのメリーランド州に本社のあるBethesda Softworks。発売は同社と2K Gamesとなっている。

◎価格
自分が購入したのはPC版。DVD1枚で、英語版の価格は59.99j(通常版)
輸入品の英語版は通常版で6980円(前後) 他に限定版があり、世界地図、ゲーム内の通貨である金貨、ゲームの歴史を詳しくまとめた100ページほどの冊子とメイキングDVDが同梱されており、記憶によれば8400円ぐらいじゃなかったかと思う。
自分は限定版を購入したが、どう考えても限定版を購入した方が後々お得なので経済的な事情が無ければ限定版の購入をお薦めしたい。
また、Xbox360版の輸入版も発売されている。
このシリーズは日本語版で発売された事がないので、今回も発売されない可能性が高い。いずれのメーカー(パブリッシャー、デベロッパー)も日本での支社を持っていないので、もし発売するとしたらどこかが契約して日本語版を発売する事になるが、現在そのような情報はなく、もし出るとしても発表から最低1年は掛かる事が予想される。特に、日本では知名度のないゲームなので出した所で売れる保証が無い事が問題となろう。
◎ゲーム概要(ストーリー)
Oblivionは全体の世界(残念ながら名前は分からず、調べれば簡単に出てくると思うんだけど・・)のCyrodillという地方で展開される。

前作Eldor Scrolls III Morrowindはマップの右上のMorrowindという世界で展開されているそうだ。
なお、この世界では暦(月の名前など)は違うが、1ヶ月は30日であり、1日は24時間となっている。
時代背景はRPGには王道の中世だが、この世界にはLoad of the Ringsのように様々な種族、魔法使いなどが併存している。 Cyrodiilには帝国の首都であるImperial Cityがあり、主人公はその監獄(Imperial City Prison)にいるところからゲームがスタートする。
まず、種族と容姿を決定する。
種族にはエルフ、オーク、Imperial(帝国の人間)など様々な種族が存在し、それぞれスキル修正や種族による特殊能力を持っているものもあり、例えば、Khajiitと呼ばれるトカゲのような種族はNight Eyeという特殊能力があって、夜や暗闇でも松明を使って探検する必要がない。
容姿に関してはかなり細かい所まで設定可能。
鼻、顎、眉、目などの高さ、形状などをスライダーで設定するので、その組み合わせはほぼ無限と言ってよく、著名な芸能人の顔に非常に似せて作る事もできる。(それなりに難しいにせよ)

設定が終わると牢屋に突如皇帝とその護衛兵が入ってくる。皇帝は「君を夢で見た」と言う。(多少誤訳があったら申し訳ないが聞く所によると主人公は犯罪を犯していないにも関わらずその為に牢屋に入れられたらしい)

皇帝は折りしも暗殺者に追われており、既に息子を殺され今度は自分が殺されるのだといい、主人公と護衛兵と共にこの牢屋の隠し通路からを逃げようと図るが、プレイヤーもそれについていかなければならない。
このゲーム、自分も後で知ってビックリしたが声優に大物俳優を多く起用しており、なんとこの皇帝の声をやっているのはパトリック・スチュワートである。(「スタートレック」シリーズのピカード艦長、X-MENのプロフェッサーXなどであまりにも有名)
皇帝は逃亡中、プレイヤーに「皇帝のアミュレット」を授け、世界のどこかにいる自分の血を引くものにこれを授けて欲しいと頼むが、その後暗殺者の手にかかって死亡してしまう。折りしも、世界では「Oblivion」と呼ばれる世界から次々とクリーチャーやアンデット達が放たれ「侵略」を受けており、このOblivionの侵略を止めさせるには皇帝の血を引く者にアミュレットを、また他に幾らかのアイテムを探さなくてはならない。

◎グラフィック
Gamebryoエンジンの改良型を使用し、そのグラフィックは非常に優秀かつ繊細。更にはRPGにしては非常に珍しい、物理エンジン(後ほど詳しく)を導入している。

光源による反射、投影などの技術がすばらしく、例えば武器の表現にしても、暗い所では武器全体が暗くなり、明るい所では武器が明るくなると言う表現は既に多くのゲームで実現しているが、その光量(例えば、武器の一部に光が当たっている状態)での表現は非常に精密で、かつ美しい。
先に書いた事を反復する事になってしまうが、影のメリハリもすばらしく、ゲームをプレイしていて「こんな光加減はありえない」的な違和感を感じた事はない。(これはほとんど気付かない事ではあるものの、逆に言えばすばらしい事である)

グラフィックは非常に美しいが、この段階でもまだこのゲームのグラフィックは完全に力を出し尽くしていない状況で、実はこのクオリティでも中の上といった所である。この上更に「Grass Shadow」(何気なく生えている植物に陰影をつける)や、より影のクオリティ、水面のクオリティを上げたりより遠景を描画して綺麗に見せるといった設定が可能である。
その分、動作環境は相当高いが、価値を考えればこのゲームのためにPCを新調しても損はないかと思う。

物理エンジンに話を移そう。物理エンジンは既に海外のアクションゲームで有名であるが、実は日本のゲームではほとんど導入されていない。(似たような物はあるが、極一部のオブジェクトだけに対応しており、不完全である)
例えば、物を壁に投げたらその物体は壁に当たり、跳ね返って地面に落ちる。人間がジャンプすれば重力によって程なく地面に着地する。これをゲーム内で表現したのが物理エンジンだと考えればよい。
ゲーム内ではかなり多くのものに「当たり判定」があり、テーブルに野菜が盛ってある皿があるとき、その皿を動かして上に載っている野菜を転がしたり、敵を撃ったものの外れてしまった弓矢を探して拾ったり、死体を引っ張って動かしたり、天秤の片方にウェイトを乗せたりとあらゆる行動が可能。
物理エンジンの特徴として「重量の概念」があるので天秤の上にウェイトを載せて、それより重いものを反対側に載せればしっかりと天秤は傾いたりする(!)倒した敵が落とした武器は「倒れる」という動作の運動量によって飛ばされたりするし、それが運悪く坂や崖になっていて転げ落ちたりする事もある。
攻撃が命中したときの角度や速度によって運動量(ダメージ)が決定され、それによって敵が移動したりもする。
物理エンジンは海外でも割りと新しい技術(それでも現在から見れば数年前の話である)の一つだが、Half-Life2というゲームが複雑な物理エンジンを載せた最初のゲームであると記憶している。このゲームはFPSだが、RPGゲームに物理エンジンを載せるということは、ある意味では驚異的な話であり、またある意味ではプレイにあらゆる方向性を与えることとなる。

◎サウンド
グラフィックに劣らず妥協が無く非常に優秀。BGMも良く、サウンド全体に関して粗探ししても悪い点を見つけ出す事は困難。
ただ専門的な話になってしまうが、オプションでサウンドをハードウェア出力かソフトウェア出力を選ぶことは出来ないようである。これは唯一残念なこと。可能かも知れないが(というか恐らく可能であろうが)結構面倒な処理が必要であろう。
