Medal of Honor Airborne

英語版公式
英語版デモ(Gamershell)

推奨動作環境

現段階での推奨スペック不明

開発元・EA Games
発売元・EA Games

FPSゲーマーならプレイしたことが無くても [Medal of Honor](邦題・メダルオブオナー) シリーズの名前ぐらいはご存知かと思うが、第二次世界大戦を扱ったシリーズである。本作Airborneは2007年9月4日(北米版)に発売が予定されている同シリーズの最新作。

媒体はPCとPS3,Xbox360が同時発売で、現段階でEAが発売予定を延期することはほぼあり得ないため、予定通り発売されると見て良いだろう。
今のところEA Japanからの発売の予定はない。
(今までのEAの商品展開からすると意外?)価格はPS3,Xboxが59ドル、PC版は49ドル。

Airborneの名前の通り、今回は空挺(パラシュート)部隊に焦点を当てた作品になっている。

ロゴ画面は当時の(と思われる)地図に過去の作品のBGMを充てた非常に凝った出来になっておりMOHファン感涙の仕様。俺涙目wwwww

 

 

ドラマチックなタイトル画面。画面に大量に出ている飛行機は空挺部隊に多用されたアメリカのC-47輸送機。DC-3という飛行機の軍用版で、DC-3は日本でも「零式輸送機」としてライセンス生産され太平洋戦争中にも大活躍。アメリカ人にとってはさぞや不本意だったに違いない。

 

◎概要

プレイヤーは第二次世界大戦のアメリカ軍空挺部隊に所属し、ドイツ軍への様々な作戦を行うことになる。デモ版ではシングルプレイマップの「ハスキー作戦」がプレイ可能。デモのプレイ時間は1時間あるかないか、と言うところ。

MOHシリーズは「スクリプト系FPS」と呼ばれる。これは、プレイヤーに映画のような視覚効果を現出させるため、ゲーム上のある地点で必ず、決められたことが発生するシステムである。例えば、上陸のシーンで自分の前に乗っている味方が必ず打ち倒されたり、敵がほぼ一定のポイントに配置されていてプレイヤーがある地点(例えば設置式マシンガンなど)に到達すると必ず敵がわんさか沸いてきたりというスタイル。

これは確かに「ゲームをしている」プレイヤーに戦場にいるような感覚を持たせることができるというメリットがあるのだが、反面リプレイ性に乏しく、飽きが早いというデメリットも存在する。

本作では今までのシリーズ作品から大胆な変更を加え、これらのほとんどを取り入れていない。どのようになっているか、詳しくはゲームプレイで紹介。

 


◎グラフィック、エフェクト

Unreal系エンジンを使用。あまり遠景描画向けのエンジンではないので、パラシュート降下シーンなどは結構違和感があったりする(空中からの街の見栄えが悪い)。しかしゲーム内では降下シーンよりも戦闘シーンが多いためその点さえ目をつぶればグラフィック自体は優秀。

エフェクト(視覚効果)はきつめになっている。走ったりすると画面の見え方が変わったり、被弾したときのエフェクトも挿入されているが個人的にはかなりしつこく、見ていて辛く感じられる。久々にFPS酔いを起こした(´・ω・`)

ダッシュ(Sprint)時のエフェクトは消すことが可能。これは入れているとかなり気持ち悪くなるのでオプションからチェックを外した方がよいかと思う。
銃器の発射などのエフェクトは非常にリアルで質が高い一方、手榴弾のエフェクトなど一部違和感があるものも存在する。

 

 

◎サウンド

歴代のMOHシリーズと同様、オーケストラを起用。サウンドの質はかなり高い。個々のSE(効果音)の出来も優秀だがデモ版だと被弾時に音声が正常に再生されなくなる、その他激戦時に自分の射撃している銃器のサウンドがカットされてしまう、などのバグがあった。

 


 

◎ゲームプレイ

以下感想を交えながら特徴を追っていきたい。

 

・プレイヤーは好きな場所へ空挺降下することが出来る。

製品版でもほとんどのミッションがパラシュート降下からスタートする。(予定)

デモ版では「対空砲の爆破」などが目標になっているが、いきなり作戦目標の対空砲の場所に降下してしまうことも可能。(しかし敵の警備が非常に激しく、味方も少ないので作戦遂行はほとんど無理だろう)ゲームでは、「比較的敵の警備が薄いポイント」にマーカーが上げられており、味方も概ねこの地点に降下する。この警備が薄いポイントは何箇所か存在し、付近にサプライがあるため容易に戦闘を継続できる。

 

・スプリント(ダッシュ)可能。スプリント中は銃器を操作できないが、どうやらスプリントに時間制限-息切れ-は存在しないらしい?(自分が試した範囲では相当長い間走ることができた。)

・アイアンサイトによる照準が可能だが、この間は移動することができない。スプリントキーを併用することで照準視点のままわずかに移動できる。

 

・武器は特定数の兵士を倒すことで勲章を授与され、アップグレードされる。(命中精度の強化、再装填時間の軽減など)自軍武器だけでなく、敵軍武器にも用意されている。

武器による殴打が可能なこのゲームでは、殴打やヘッドショットを行うと、より多くのアップグレードポイントを得ることができ通常の使用よりも少ないキル数でアップグレードできるようになる。ちなみに、アップグレードは順番が決まっており、選択できない。デモ版だと3段階のアップグレードが各武器に存在した。

 

 

・一人でも作戦遂行は可能だが、敵の数が多めで戦線が膠着しやすく、味方兵士の助けはある程度必要。

・体力は4段階存在。ダメージを受けることでヘルスは低下するが、一定時間敵弾を食らわないことで、1段階回復する。

たとえば、敵の攻撃を受けてヘルスが4から3.2になったとき、時間で4まで完全回復する。ただし、2.5まで減った場合は3までしか回復しない。道に落ちているヘルスパックを拾うか、降下地点にある「サプライ」にあるヘルスパックを取得することで1段階ヘルスを回復可能。

 


まずプレイした印象で感じられるのが、操作性が悪いこと。ゲームシステムの割りにプレイヤーが普段の戦闘で操作しなければならないキーが多く、ミスタイプなどが散々あった。はっきり言って操作の煩雑さから購入を思いとどめても無理はないレベル。

銃器の再現度はなかなかで、アイアンサイトを使わないとかなり命中精度は悪くなる。マルチプレイも視野に入れられているゲームなので、連射火器の命中精度を落とすのはバランス面で見ても良い選択だろう。

 

 

AIは敵味方問わず割りと優秀だが、いまいちおかしな動きをするところもあった。味方は結構働いてくれるうえ、スーパーマンと言うほど強くなくバランスは取れている感じがする。ところが、味方部隊は移動が早く主人公がヘルスパックを拾っている間などにも勝手に先に行ってしまう。また、ある地域の敵を全て倒しつくしても、別の場所に行き戻ってくると敵は復活する。
実際にあったのだが、
味方が勝手に先に行ってしまっている間、ヘルスパックを拾いに降下地点へ戻って戦場に復帰しようとするとさっき制圧した場所の敵が復活していて戦闘を余儀なくされたことがあった。さらに、目の前に敵が急に復活(突如出現)したこともあった。

 

 

敵が一定地点に沸きすぎるのも問題。殺しても殺しても次から次へと、左右から現れたりして、強行突破して直接殴り殺して先に行かない限り無限に沸いてくるのではないかという危機感すら感じられる。

 

◎総論

当初の告知で言われていたプラス面よりマイナス面が目立つゲームで、一度通過した地点の敵と戦わなければならないのは「めんどくさい」感じ。プレイ面では好きな場所に降下できる、など自由度の高さがウリだったが結局味方と一緒に行動しないとミッションを達成するのが難しく、味方は任務地点に急行するため思ったより束縛感があり、新鮮味に欠ける。

期待していた作品だけに非常に残念だが、同時期に出る他のゲームと比較するとあまり購入意欲はそそられなかった。
しかし、第二次大戦物のFPSゲームが最近リリースされていないので、この手のFPSをプレイしたい一心から購入する可能性も考えられる。

 

購入確率 30%