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◎攻城戦

キャンペーンモードで敵の領地に攻め込んだ場合、攻城戦となる。攻城戦では、敵を全滅させるか、城壁の奥にある「中央広場」を占拠することで勝利となる。攻城戦では「破城槌」「はしご」「攻城塔」の3つの「攻城兵器」が使用できる。いずれも映画などでポピュラーな兵器である。

破城槌→城門を突破するための兵器

はしご→城壁をよじ登り、占領するための兵器

攻城塔→敵の城壁に密着させ、そこから兵士を出して直接城壁の上の敵を攻撃できる兵器

となっている。守備側は城壁の上に部隊を配置することが可能であり、例えば破城槌を使おうとしている部隊を一方的に弓で攻撃したりすることが可能である。ここで被害を出すのは避けられないが、ともあれ戦闘に参加できる「20部隊制限」のがシステム上ちょっと痛い。それとカタパルトや大砲があれば、城壁を直接攻撃して破壊してしまい、突破口から部隊を強行突入させることも可能である。さらに、城壁を意図的に攻撃して城壁上の部隊を城壁ごと吹き飛ばしてしまうと言う荒技も存在する。

尚、攻城塔などの兵器は火矢で燃やしてしまったり、砲撃や投石で破壊してしまうことも出来る。

 

このゲームは部隊の移動などに時間が掛かるため、時間が早送りできるようになっているがそれでも攻城戦はかなり時間が掛かる。また、中央広場は砲撃で破壊できる城門よりもかなり遠くにあるため、どちらにしても肉弾戦で奪わねばならず、戦力で優勢であってもかなりの被害が出てしまうだろう

攻城戦はそれそのものは面白いのだが、キャンペーンモードでは攻城戦が続くと「冗長」な印象があり、城の形(地形)も何パターンかに決まっているため、退屈と言う印象も多少ある。

 

◎マルチプレイ

このゲームではマルチプレイによる対人戦が可能だが、今回は未体験。だが、ネット上の評価を見る限りではこの手のストラテジーゲームにありがちな「プレイヤー数が少ない」と言う問題に直面しているようである。但し、これは「1プレイ時間が長いのでやめたいときにやめられない」と言う理由によるものもあるし、ストラテジー系のゲームでマルチプレイ人口が少ないのはある意味宿命なので仕方のないことだろうとおもう。

 

◎Mod

このシリーズは意外にも多くのModがリリースされており、バランスの調整や不満点の解消、音楽の変更などさまざまなものがある。っが、今回はレビューを行うほどModに力を入れて情報収集したわけではないので申し訳ないが割愛する。

 

 

 

◎問題点

今まではゲームプレイの+ポイントを中心に述べてきたが、本作にはいくらかのマイナスポイント、「おかしい」と思える点も存在する。

 

・CPUの頭が悪い

これは多方面で言われているが、特に攻城戦の際のAIの頭の悪さは問題で、こちらが城を防御している際に別の城門から部隊を出して攻撃すると敵が殆ど反応しないと言ったバグが存在した。

そのためこのようなアホ臭い戦闘結果になることも1度だけではない。→(画像)

ある意味側面攻撃だけで敵が無反応→勝利と言うところだけ見せられると英雄的なクソゲーに見えてしまうのも事実である。

そのほかにも、こちらが砲兵を持っている状態で、相手が砲兵を持っていないと言うときに野戦を挑むと相手はこちらの砲兵に一方的に攻撃されているのに、ただ陣形を組みなおすだけで何もしてこないと言うのも特徴的である。やはりこのまま部隊の数を減らして負けるよりは攻めると言う選択肢に出るのが普通であろう。

この問題点はパッチ(日本語版も対応)で修正されたそうだが、修正後にはプレイしていないので具体的にどのように変わったかは不明。ただ、このAIが特定の状況でおバカになるのは前作ローマでも良く言われていた。

 

 

・兵站(補給)の要素が無視されている

このゲームでは、そもそも戦争の肝となる「補給線」の要素が全く再現されておらず、軍隊は敵の領土を好き勝手に何処へでも進軍できてしまう。また、戦術パートでも補給部隊は登場しない。極論を言ってしまえば、陸路でスペインからロシアまで(途中敵の領土を通過しまくって)進軍出来てしまうのである。このようなことは現実では絶対に有り得ないし、かなり問題であると思う。

当時の兵士の進出限界は補給馬車の行動範囲で決まっていた、と言うと少しマニアックになるので簡単にいうが、要するに家出した時に持ってきたリュックの中身程度で、日本一周してしまうような話である。

 

 

・船1隻に大量の兵隊が詰め込めてしまう

海軍の船舶は軍隊や外交官と言った工作員などを輸送することが出来るのだが、たった1ユニットの船に20部隊丸々詰め込んでしまうことが出来てしまう。(この数は別の軍艦ユニットをスタックしても変わらないので、軍艦ユニット20部隊だろうが、軍艦ユニット1部隊だろうが、乗せられる兵士の数は変わらない。

当時の船といったらこのような50人乗ったら既にやばそうなガレー船などが主だったのに、ガレー船1ユニットに1000人以上の兵隊と大砲、更にはどう考えても船よりデカいカタパルトなども積み込めてしまう。

それだけでなく、何処にでも遠征できてしまうのでイギリスから地中海を越えてはるかエルサレムへの進撃も可能である。

 

 

・自動内政のCPUの頭が悪い

このゲームでは、将軍(貴族)不在の領地については、CPUが自動的に内政を行うようになっている。(ちなみにオプションで自動内政を行わないように変更可能である)しかし、この自動内政のCPUはなぜかバリスタ(大型兵器の1種で巨大な弩のこと)に異常な執着を持っており、自動内政を行うとほぼ例外なくバリスタが生産される。

さらに、領地にバリスタを生産できる「バリスタ工場」が無い場合、勝手にバリスタ工場を作ってバリスタを生産してしまう。

確かにバリスタは序盤では使える兵器だが、中期以降にはあるだけ困る兵器なので現状では自動内政を行うメリットは少なそうである。

 

 

 

◎総評 まとめ

最後に悪いことを並べてしまうとなんとなくゲーム全体のイメージを損ねてしまうが、全体的には今までのシリーズ作品同様名作であることには間違いない。
問題点の多くはパッチとMODで何とかなりそうな印象もあるし、戦闘全体の表現のレベルは大変に高く、ストラテジーゲームと思えないほどである。

ゲーム全体のプレイバリューも多いので値段分は楽しめる仕上がりなので、問題点よりも美点の方が上回ると個人的には思っている。

また、問題点には他にも色々書きたかったのだが(例・エリート貴族の部隊を大量に募兵できてしまう点など)紹介した利点と欠点の釣り合いが悪くなってしまうと思ったので、特に不満な点のみを挙げることとした。確かに、このゲームはリアルな戦闘を再現しているが、一方で戦略面などに見られるように「ゲームシステム上省いたり、切り捨てたりした」要素が多いのも事実である。

リアルとして愉しむにはModに任せて、中世の戦いが見たいという方、何かはまるゲームが欲しいと言う方にはお奨めできるタイトルである。

 

 

 

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